「アイスクリーム」といっても実は3種類

 どれも同じアイスクリームに見えても、実は乳成分量によって3種類に分類されています。世界初のアイスクリームは17世紀末にパリで誕生しましたが、ルーツの氷菓の起源はギリシャ・ローマ時代まで遡ります。
 アイスクリーム類は乳等省令によって「アイスクリーム」、「アイスミルク」、「ラクトアイス」に分けられています。アイスクリームは乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上と乳成分が多く含まれ、風味がよく栄養的にも優れています。アイスミルクは同順で10.0%以上、3.0%以上と乳成分量は少なめですが牛乳並みの栄養があります。またラクトアイスは乳固形分30.%以上で植物性脂肪を多く含みます。一方、乳固形分3.0%未満のものは「氷菓」と言います。果汁などを凍らせたアイスキャンディーやシャーベットなどで、アイスクリーム類とは区別されています。
 アイスクリームの起源はギリシャ・ローマ時代、食品を保存するための氷雪に蜜や果汁をかけて食べたことから始まりますが、ホイップクリームを凍結させた世界初のアイスクリームは17世紀末にパリで誕生しました。そして大きな発展を遂げたのは19世紀半ばのアメリカでした。日本では明治初期、横浜の馬車道に初の「アイスクリン屋」が登場しましたが、非常に高価だったので外国人などごく一部の楽しみでした。
 一方、カテゴリー構成比は「ラクトアイス」が約40%、「アイスクリーム」と「アイスミルク」、「氷菓」がそれぞれ約20%となっています。なお、輸入アイスクリームの多くの部分をニュージーランドが占め、次いでフランス、ベルギーとなっています。(参考URL:日本乳業協会 http://www.nyukyou.jp/index.html 、日本アイスクリーム協会 http://www.icecream.or.jp/data/index.html)