観光庁がまとめた2017年10〜12月期の訪日外国人消費動向調査から本紙が推計した、訪日外国人の菓子類購入金額は合計で425億6,133万円、前年比132.6%と７期連続の２ケタ伸長となった。“爆買い”は影を潜めたものの、訪日外国人数（日本政府観光局調べ）は10〜12月期で749万4,348人、123.6%と２ケタ伸長しており購入増に寄与したようだ。また、17年通期では本紙推計で1,580億7,100万円、118.8%と伸長し、国内菓子生産金額（2016年小売ベース３兆3,609億円）と比較すると4.7%になり、菓子市場拡大に寄与していると思われる。購入金額は、「国籍別費目別購入者単価」に日本政府観光局が発表した「訪日外客数」と購入率をかけ合わせて算出した。

　調査によると、全体の購入者単価は8,426円、前年比101%増、購入率は67.4%と前年の63.5%から3.9ポイント（以下P）上昇。、15、16年に比較すると伸び率は緩やかになってきているが、菓子購入意欲は依然として高いことが分かる。

　購入者単価・購入率を国別でみると、中国は購入者単価が１万1,459円、98.2%減ったものの、購入率は71.2%と8.6%P上昇。台湾は購入単価は7,931円、92.6%、購入率は71.4と3.5ポイント上昇。韓国は購入者単価6,143円、109.4%、購入率81.4%、2.2P上昇し、国別購入率では初めて80%を超えた。以下、香港は購入者単価7,639円、86.1%、購入率64.6%、2.9P上昇。タイは購入金額１万1,385円、107.9%、購入率63.5%、14.4P下落。シンガポールは購入者単価１万1,601円、123.6%増、購入率73.1%、7.5P上昇。マレーシアは購入者単価１万462円、108.8%、購入率61.6%、11P上昇した。