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2017年8月23日
8月の清涼飲料、天候不順の影響大きく
9月の「コーヒー商戦」など秋冬の盛上げに期待
先月7月に過去最高数量を記録した清涼飲料市場だが、今月は一転して天候に恵まれず低調な動きとなっている。
東京は20日現在で20日連続雨と、40年ぶりの記録的な長雨と低温に見舞われ、全国的な天候不順が消費に大きく影響している。7月は全国で猛暑日が続き、清涼飲料はスポーツ飲料や炭酸、無糖茶飲料などが非常に好調で、一部では「出荷調整の必要が出るのでは」との声も聞こえたほどだった。ただ、7月下旬から気温が下がり、8月は長雨と天候不順で消費が落ち込んでいる。カテゴリーでは止渇性飲料を中心に全体として低調で、特に熱中症対策商品はこの天候で厳しい状況。メーカー間によりばらつきはあるものの、全体で10%前後のマイナス(21日現在)で推移している模様。昨年は関東が天候不順だったものの、西日本は猛暑で8月単月の飲料実績は3%増とベースが決して低くないことも影響しているようだ。残り約2週間を残し、昨年はお盆後の実績ベースが低めであったことから、月末の着地状況は現時点よりやや上向く可能性もある。また累計では7月末時点で2%増で推移しているが、8月単月で貯金を崩す見通しも出てきた。
今年はそもそも前年の裏返しや、長期で「記録的な猛暑」が予想されたこともあり、業界全体で市場活性化が望まれていただけに、期待外れの声も大きい。今後の天候の盛り返しや残暑に希望を託すとともに、来月からスタートする「コーヒー商戦」や秋冬製品への切り替えなどで、市場後半戦を盛り上げていきたい。
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