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日刊食品通信
2019年3月13日

18年度アイス、市場最高を更新へ(本紙調)


売上高5,200億円、1.7%前年上回る

  18年度のアイスクリーム市場は、過去最高の売上高(5,114億円)だった17年度を1.7%程度上回って着地するとみられる(本紙調)。4〜2月までの累計を2%弱前年を上回って推移。3月単月の実績は値上げのため前年を割り込むとみられるが、18年度の前年度超えは確実で、最終的なメーカー販売金額は、5,200億円前後となる見込み。

 18年度上期を月別にみると、4月7%増、5月8%減、6月7%増、7月6%増、8月5%増、9月3%増で、需要期の7・8月に大きく伸長し、上期累計を2%増で折り返した。生産体制の増強と効率化が図られたことで、気象庁が「災害レベル」と警告した暑い夏を大きな欠品もなく乗り越え、貯金をもって下期に臨むことができた。

 下期実績は、10月3%増、11月3%増、12月6%減、1月1%減、2月12%増。2月の2ケタ増は3月の値上げを前に駆け込みが発生したためで、その分3月の数字は厳しくなる見通し。しかし、一部CVSを除き実勢売価は据え置かれており、新価格の浸透は春の棚替え時になるとみられる。このため過剰な流通在庫を受けて月初を3割減でスタートした3月実績も後半持ち直しており、着地は数%のマイナスで落ち着きそうだ。一方、近年市場をけん引してきた「冬アイス」は、値上げを前に新商品が減少したことで盛り上がりに欠け、12月から1月にかけての市場低迷につながっている。値上げという特殊要因があるため「冬アイス」ブームが終わったとみるのは早計だが、ブームの継続には魅力ある新商品の投入が不可欠であることを示している。アイス市場がさらなる拡大を続けるためには、新価格帯に耐えられる新たな価値を備えた商品開発が求められる。

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