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日刊食品通信
2019年3月1日

即席めん値上げ、OP・実勢売価に注目


新たな“最適の値ごろ感”を模索

  即席めん業界は、6月1日から4年ぶりの値上げへ動く。最大手の日清食品を皮切りに、明星食品、東洋水産、サンヨー食品、エースコックの上位メーカーをはじめ、業界中堅のマルタイ、ハウス食品らも改定すると発表した。他社も「値上げの方向で検討中」(2月28日時点)。現状ではオープンプライス商品で一部対応が分かれことが注目材料。また「即席めんは値ごろ感が非常に重要」(大手首脳)との認識がある中で、各メーカーはコスト高の価格転嫁を前提としつつ、新たな売価で販売数量の維持にも努め、さらには直近で停滞気味の収益を改善できるかが課題となる。

 すでに発表した各社の新小売価格(税別)は、カップめんのレギュラーは193円(現行180円)、ビッグ・大盛りは220円(同205円)など、袋めんの5食パックは555円(同525円)など。注目はオープンプライスに関わる改定で、商品シリーズごとに「値上げ」「据え置き」「建値制への変更」で対応が分かれた模様。オープンプライス商品は各社とも一定規模の売り上げを占めており、戦略次第で市場シェアに影響を与えることもありそうだ。

 一方、即席めん売り場でNBの定番価格をみると、CVSはカップのレギュラーが171円(税込184円)など、ビッグ・大盛りが200円(同216円)、首都圏の量販店はカップのレギュラーが98〜128円(税込105〜138円)、袋めんの5食パックが298〜348円(同321〜375円)など。ただし、ドラッグストアやディスカウントストアとの競合激化もあり、特売価格は袋めん5食で198円、カップめんで68〜78円も散見されるなど「前回値上げした15年以前より下がった」(関係者)との指摘が多い。

▼以下略

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