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日刊食品通信
2018年12月20日

うま味調味料、海外での需要がおう盛に


国内は安定推移、18年は前年並み予想

  うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム(MSG)、核酸とも17〜18年にかけては安定期的な推移となったようだ。為替の急激な円安もあり12〜15年にかけてさみだれ的な価格改定が行われたが、一部を除き価格は定着した。一方、海外ではMSG、核酸とも需要増が続き、特に核酸は価格が高騰し供給がひっ迫する事態となっている。

 本紙が推定した2018年の総供給量は、11万8,320トン、前年比100.5%。各社の販売計画もほぼ前年並みを計画していることから、今期は前年の値上前の仮儒分を差し引くとほぼ前年並みと推定される。

 国内市場は大きな波がなく安定した動きが続くが、海外では東南アジアを中心にMSG、核酸とも伸長が続いている。MSGは4〜5%、核酸に至っては2ケタ伸長が予想されている。特に、核酸は供給がひっ迫しており、価格も16年にはキロ当たり6ドル台であったものが、17〜18年にかけて急騰し、現在は15ドル前後となっている。そのため、生産能力増強を計画しているメーカーもあるという。旺盛な海外需要と安定した国内の両輪でMSG、核酸とも堅調な推移が予想される。

 一方、世界のMSG需要量をみると、18年度は本紙推定で、335万2,000トンと前年比で4%伸びたと思われる。日本は微減の10万1,500トンと推定される。業務用の値上後の落ち込みが影響したようだ。世界需要の6割強を占め、200万トンの大台に達した中国も依然として、高成長が続いている。

▼以下略

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