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日刊食品通信
2018年4月16日

17年家庭用麦茶、悪天や価格下落で前年割れ


18年は飲用シーンの提供に注力

  日刊経済通信社調べの2017年家庭用麦茶市場は、金額ベースで前年比4%減となった。2年連続のプラスが期待されたが、8月に東日本が低温、雨、台風となり消費が鈍った。特に市場の7〜8割を占める50袋前後の徳用サイズが苦戦し、通期で2ケタ減となったブランドもある。丸粒や国産、ブレンド系といった付加価値商品は堅調、インスタントは好調だったが、徳用サイズの減少分を補えなかった。また、店頭価格の下落と競合品の拡大も影響している。徳用サイズは夏場に向けて特売対象となり、店舗、商品ごとによって若干異なるが、5年前は特売198円ほどだった価格が、現在は158円。「NBとPBの価格競争が激化。もはやPBに価格面での優位性が見られないほど下落が進んでいる」(業界関係者)という。価格改善を望む声は多いが、「小売側との交渉次第だが、期待はしていない」(同)と現状は厳しい。

 競合品については、PETボトル麦茶飲料へのユーザー流出が指摘される。全国清涼飲料連合会調べによると、麦茶飲料は17年も生産量8.4%増、販売金額8.4%増と伸び、「600ml超には高齢者の少数世帯、大容量にはファミリー層が流出しているのでないか」(同)と分析される。さらに、リーフのルイボス茶の台頭も著しく、麦茶と同じノンカフェインであり、加えて美容効果も兼ね備える点が女性から支持を獲得している。

▼以下略

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